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防犯の基礎知識
近年、空き巣や泥棒など、財産や安全をおびやかされる犯罪が増えてきました。
家族の安心が崩れ去る恐怖は、被害にあった人にしかわからず、その不安は計り知れないものです。
あなたの家族や財産はあなたが守る時代です。安心できるくらしを守るために、防犯意識を持ち、ちょっとした心がけと工夫で住まいの安全を守るよに心がけましょう。
●防犯もバランスが重要
極端に防犯を高めることだけに注力してしまうと、住まいとしての居心地のよさ、安全性などのほかの機能、性能に支障をきたしてしまうこともあるかもしれません。
開口部の配し方によっては採光や通風に影響がでたり、格子をたくさんつけることで閉鎖的な気分になったり、あまりに複雑なシステムや施錠は扱いにくいこともあるかもしれません。
効果的な対策を検討しつつ、予算的なバランスも配慮し、暮らしやすい住まいをプランニングするようにしましょう。
●設計段階から防犯
防犯対策というと防犯カメラや鍵、セキュリティーシステムなどと思いがちですが、周辺環境に見合った建物の配置や間取り、外構プランを検討することにより泥棒から狙われにくい家を建てることも設計段階から考慮しましょう。
設備を取り付ける場合でも、配線が露出されてしまったり、設置箇所が不釣合いになってしまうこともあります。設計段階から計画することで、空間の美しさや生活しやすさなどを損わない防犯対策を考えることができます。
●防犯の基本
まず未然に防ぐため、住宅への侵入を思いとどまらせるための「抑止」、次に侵入時の時間を長引かせるなどしてあきらめさせる「阻止」、そして最後に、入られてしまった時の「通報」です。
抑止 |
外から見通せる外構や死角のない庭、侵入しにくそうな外観などで「侵入しにくい家」という印象を与えます。侵入盗は庭の照明や門灯の明るい家、犬の鳴き声なども敬遠する傾向にあります。犯行をあきらめさせ、侵入者を「抑止」することが防犯の第一歩です。センサーライトは威嚇して犯罪を抑止する効果的な防犯対策です。
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阻止 |
次に侵入時の時間を長引かせる「阻止」ですが、侵入に要する時間が5分を超えると、7割近くが侵入をあきらめることが分かっています。
このような心理や行動パターンを考慮して、防犯ガラスや雨戸シャッター、面格子などを取り入れることです。各ゾーンごとに効果的な防犯対策を行うことで侵入を「阻止」することができます。 |
通報 |
どんな防犯機器も侵入を完全に阻止することは不可能です。万が一、侵入を許してしまった時には、可能な限り迅速にしかるべき組織に「通報」し措置を講ずる必要があります。
通報があれば24時間体制で警備員が駆けつけるホームセキュリティーシステムや異常時に登録先に自動通報する防犯警報器なども取り入れるのもいいでしょう。 |
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