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新築・リフォームなどマイホームの住宅設備選び方 - 侵入犯について

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侵入犯について


空き巣など住宅への侵入盗を防ぐには、自分が防犯意識を持ち、防犯の配慮を行わなくてはなりません。どのような対策が有効なのかを考えると、侵入犯の種類や手口、またどうやって住宅に侵入するかという侵入方法が参考になります。

●侵入犯の種類

侵入犯には3種類あります。留守を狙う「空き巣」、家人がいるときに無人の部屋を狙う「居空き」、夜間寝静まった頃を狙う「忍び込み」ですが、被害の内訳は「空き巣」が圧倒的に多くなっています。従って、侵入時間帯も昼間が多く、仕事や買い物で留守にしている間が狙われやすいようです。

●侵入窃盗の主な手口

ピッキング カギを差し込む鍵穴にピックと呼ばれる金属製の特殊工具を差し込み、カギなしで不正に鍵を開ける手口です。
ピッキング手口に対応していない防犯性の低い錠であれば、1分もかからずに侵入されてしまいます。
サムターン回し 玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして、内側のカギのつまみ(サムターン)を直接回して侵入する手口です。
壊したドアスコープやドアノブの穴、郵便受けから強引に手を入れたり、ドアと壁の隙間などに特殊工具を挿し入れてサムターンを回すケースもあります。
カム送り解錠 特殊な道具を用いて錠シリンダーを迂回し、直接錠ケース内部に働きかけデットボルトを作動させ解錠する手口です。錠の構造により容易なものと困難なものがあります。
ドアのこじ破り ドアと壁の隙間に、釘抜きのようなL字型をしたバールを突っ込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口です。荒っぽい方法ですが、手間がかからず短時間で侵入できます
ガラス破り ガラス破りには3つの手段があります。窓の錠前近くに開けた穴からクレセントを開錠する「こじ破り」、窓を叩き壊してしまう「打ち破り」、窓の錠前近くのガラスを強力ライターやバーナーなどで焼いて水を吹きかけ割り、開錠する「焼き破り」です。
資料提供:日本防犯設備協会

●侵入窃盗の侵入手段

一戸建住宅の場合、「ガラス破り」68.1%が圧倒的に多く、そして「無締まり」(16.2%)となっています。錠前に関する「ドア錠破り」や「ピッキング」は合わせても数%しかありません。 まず何よりもガラスを破られないような工夫が第一ということになります。
そして「無締まり」の場合は、鍵のかけ忘れだけではありません。
実際に、ちょっとゴミを出しに行った間に、家の前で近所の人と立ち話をしている隙にといったケースは多いようです。居住者の意識の高さこそが何よりもの防犯対策になります。
【平成17年 一戸建住宅侵入手段】

(データ:警視庁調べ)

●侵入窃盗のガラス破りの侵入箇所

都市防犯研究センターの調査によると、戸建て住宅の侵入盗の約9割が1階から入っています。最近では、より乱暴な手口による破壊行為が増えており、開口部によりいっそうの対策が求められるようになってきました。

資料提供:日本板硝子株式会社
【一戸建住宅ガラス破りの侵入箇所】

(データ:防犯住宅をつくる調べ)

●侵入窃盗の侵入を諦める時間

泥棒が侵入所用時間を非常に気にするのは、侵入するまでの間に誰かに見つかることを恐れるからでです。
侵入をあきらめる時間を調べてみると、5分間で侵入できなければ、約70%の侵入盗があきらめるというデータがあります。また、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。
「侵入に時間をかけさせる」ことが、侵入されるかどうかの大きなポイントになります。
【一戸建住宅侵入を諦める時間】

(データ:警視庁調べ)






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